私は新規サイトの企画を考えるとき、ひたすら同業他社のサイトを見てウンウン考えるのみであった。そこには新しい発想は生まれることが無い。
そこで世のアイデアマンたちはいかにしてアイデアを出すのかというテーマで本屋を徘徊していて目についたのが今回紹介する「考具」である。
考える道具=考具(こうぐ)
この本にはタイトルどおり、考えるための道具の数々が紹介されている。
著者によると
「アイデアの豊富な人というのは突然のヒラメキではなく、日ごろの知識を形にする方法を知っているに過ぎない。その方法を実践することであなたもアイデアマンになれる」
らしいのだ。
取り組んでいる課題とは関係のなさそうな情報すべてにアンテナを張り、吸収することでそれらが結びつき、新しいアイデアが生まれる。この本は企画を行なう手順として(1)アイデアの元となる情報をどんどん吸収する考具、(2)そしてそれをどんどん思い出して吐き出させる考具、(3)それらを繋ぎ合わせてアイデアにする考具、(4)アイデアを企画に落としていく考具 の4つが具体的に語られていて説得力がある。
私もこの本を読んでからいくつかの考具を実践するようになった。
その中で、簡単に出来る「カラーバス」というのがある。
この考具は、先述の(1)アイデアの元となる情報をどんどん吸収する考具の一つである。
その方法とは
毎朝、家を出るときに「テーマカラー」を決め、自分の視界に入ってくるカラーのものを意識しながらその日を過ごすというものだ。これを意識しただけで、普段認識していなかったそのカラーの物体が驚くほど目につくようになるのだ。「赤」というテーマカラーを意識すれば赤の車や服やら信号やら、やたらと意識させられるのである。
テーマは別にカラーでなくてもよい。
例えば私は数年前、車の購入を考えていた時期があった。いろいろ車の雑誌を見て、ある程度欲しい車種に目星をつけていた。
すると普段目意識することのない、そこら辺を走っている車の中で、目星をつけた車種の車がやたら多いことに気づくのである。これは驚きである。
頭の中に非常に素直に認識されていくのである。
このような経験は皆さんもよくあるのではないだろうか?
よくテレビに出てくる車種を全て言い当てる天才少年などは、このように非常に興味のある事に対して素直に情報を吸収できているのだと思う。
紹介した「カラーバス」やその他の考具を使用して大量に吸収した情報をアイデアに変えていく考具もなかなか手ごたえはよい。この本を読んで考えるのが楽しくなってきたことは事実である。
はっきり言って、本で書かれていることを信じてそのとおり実践してみたことは私自身、初めてだ。アッパレ!
最後にこの本に書かれていた、大変印象に残っている定義で紹介する。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

