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アドビ、オムニチュア買収における、無料版Site Catalyst(サイトカタリスト)の可能性について

アドビがWeb解析ソリューション企業のオムニチュアを買収するというニュースがありました。

アドビ、ウェブ解析のオムニチュアを18億ドルで買収へ-CNET Japan
アドビ、オムニチュアを18億ドルで買収-MarkeZine
米アドビが米オムニチュアを買収-Web担当者フォーラム

この買収でアドビは何を狙っているのでしょうか?そしてオムニチュアにとっては何がメリットなのでしょうか?

CNET Japanでは、業界キーパーソンの意見が掲載されています。

アドビ、オムニチュア買収の真意は?-CNET Japan
----------以下引用-----------------------
Adobe Systemsがウェブ解析企業のOmnitureを18億ドルで買収することを発表しました。

Adobeの最高経営責任者Shantanu Narayen氏は今回の買収が同社にとって「ゲームチェンジャーになる」と表現しています。AdobeはOmnitureの資産をどのように活用するつもりなのでしょうか。またウェブ解析市場にはどのような影響があるでしょうか。

パネリストの皆さんの意見をお聞かせください。読者の皆様のコメントもお待ちしております。
-------------------------------------------

そこで、私の意見を述べたいと思います。

ズバリ、今回の買収により、
「無料のAdobe analyticsが出る!」
はずです。

その心は?

Web解析ソリューション「Site Catalyst(サイトカタリスト)」を提供するオムニチュアにとって、無料のGoogle Analyticsはかなり脅威になってきていると思います。

Site Catalystは高機能ですが、その強みは膨大なサイト群をマネジメントする機能にあると思っています。個々のサイトの分析となるとGoogle Analyticsとの差別化は難しくなっています。それほど、Google Analyticsの進化は著しい。しかも無料。

この不況でコスト削減によりGoogle Analyticsを検討する企業は多い。極端な話、大規模なECサイトやWebサービスでもやっていない限り、アクセス解析は無料サービスでも構わないと言う企業は多いはずです。無料なのでいつ止まっても文句は言えませんが、別途サーバログを持っておけば、何の問題もないわけです。

また、初めてアクセス解析を導入する企業はGoogle Analyticsから始めるケースが多い。Web制作会社としても、クライアントにはまず、Google Analyticsを薦めるでしょう。

そして、そうした企業が一度Google Analyticsを利用しはじめると、機能的には十分であるために、わざわざ有料サービスの利用を検討するケースというのは稀になってくるわけです。

このように、オムニチュアにとっては、将来的な見込み客をGoogleに持っていかれているという背景があるのです。

そこで、今回の買収です。

私は、これにより、
「無料のAdobe analyticsが出る!」つまり、
「無料版Site Catalyst(サイトカタリスト)」

がリリースされるのではないかと見ています。

今や、Webサイト構築においてFlashを利用するのは当たり前となってきています。しかし、このFlashコンテンツのアクセス解析をしようとすると、何かとややこしい。

HTMLで構成されたページであれば、ビーコンタグと呼ばれるタグをソースに埋め込むだけで解析できるのですが、Flashの場合は、Actionscriptにタグを埋め込むという作業が発生します。これが非常に手間なのです。

ところが、Flashを提供し、RIAを推し進めているアドビが、Flashのパブリッシュ時に自動的に、Site Catalyst用のタグを埋め込む機能を実装した場合にどうなるでしょう。

そして、機能を制限した「無料版Site Catalyst」も提供する。

そうすることで、Web制作会社からは、Flashの解析が容易な「無料版Site Catalyst(サイトカタリスト)」をクライアント企業に提案するケースが多くなるはずです。

Flashとの連携を武器に上流を押さえてしまうわけです。この時、「無料版Site Catalyst」は、フロントエンド商品となります。無料版に満足できなくなれば、バックエンド商品の有料版を提供する。

無料版から有料版への移行に際して、タグの入れ替えが不要となれば、乗り換えの際の障害がひとつ取り除かれることになります。

オムニチュアにとっては、Adobe、すなわちFlashからの強力な支援を得ることで、上流を「Google Analytics」に抑えられることを防ぎ、アクセス解析ツールのシェアをさらに獲得するという可能性が生まれるのです。

「無料版Site Catalyst」ぜひ期待したいところです。

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